じゃ、僕が使った事のある業者の感想でも書いておきます。
が、好みやジャンルにより随分変わる事もありますので参考程度にしてください。
1.ラウドオーディオ
最初のアルバムの時なので一番長い付き合いの業者さんです。個人で請け負ってますね。実績なんかを見る限りアニメ系とかそういうのが多そうです。もう5年くらい膨大な曲を日々こなされてると思うので結構な腕だと思います。もともとハードロック好きな方なんで音圧・迫力感のあるサウンドが得意な気がします。
1曲2500円と値段もリーズナブル。僕も自分の曲以外でもなんかイベントのBGM用の音質設定とか頼んでました。また、基本的にデータ送り・サーバーダウンロード納品なので早ければ1日で出来ます。直しも文句言わずやってくれ、対応も早い気さくなエンジニアさんです。ただ、個人的には僕のようなジャンルに強いというわけではなく、ほとんどデジタル環境なので、あんまりお願いするメリットがなくなったかな〜というところはあります。ちなみに基本は「おまかせ」で立ち会いはなしです。
でも、レコードからのリマスタリングやイベント用制作もやってるんで、サクッと迫力付けてバランスとりたいっていう用途にも使えるしいいと思いますよ。
2.トロリーバス
セカンドアルバムからのおつきあい。よくわかんないけど母体はレーベルなのかな。いろいろな関連事業をやってる会社で、マスタリングはその中の一つの事業のようです。ロック系のマスタリングがほとんどだと当時は言ってました。まインディーズだとそうだよね。だからその辺りは強いというかしっかりした実績はあると思う。
機材もアナログコンプ、EQなど結構いいものを使っているそうです。(現在いろいろ入れ替えてるみたい)
やっぱり潰れ方とかが自宅じゃ再現できない気がするので、そういうジャンルの人は価値があるかも。あと、CD-Rとか電源とかその辺にかなりこだわりがあって、聞けばいろいろ丁寧に教えてくれるエンジニアさんです。1曲だと4800円とラウドオーディオに比べると倍近いですが、10曲だと単価が下がって22000円と激安です。あとここはjanコードが無料で取得できるので、例えばCDBABYなんかで登録する際にわざわざUPCバーコードを20ドル払う必要がなくお得です。値段を考えるとアルバム制作にはかなり一押しな業者です。
気になるとしたら納期ですかね。遅いと2週間くらいかかります。基本的にCD-Rでの発送&納品なので最短でも4日以上はかかりますね。なので急いでる配信なんかだと使えないです。僕も何回かキャンセルしました。(笑)アルバムなら余裕を持って渡せるようにして、希望や注意点もしっかり紙に書いておくことは必要ですね。繰り返し利用していると好みもわかってもらっていいですよ。
ちなみに立ち会いも可能。大阪なので僕は無理ですが。(笑)
3.DOG-STUDIO
「Meatpie」で一度だけお願いしました。結局ミックスのやり直しをしたので使いませんでした。(笑)1曲5250円と3社の中では一番高いです。僕も1曲単価だとこのくらいが限界かな。10曲として52500円ですね。アルバムの中で考えると妥当な金額。良くなるなら出してもいいと思える範囲です。
1曲だけなのではっきりわかりませんが、クオリティは結構高いと思います。「上手い!」と思える箇所がいくつかありました。ジャズとかナチュラル系の実績も多いので僕には一番向いてるかもしれません。
ただ、サイトに書いてある「通すだけで音が変わる」といういようなキャッチ程、質感はあまり変わらない印象です。(笑)そこに興味があったんだけどね。もっとガッツりかけるような曲なら違うのかもしれない。よくオーバーチュアもやってるし、宣伝に関しては少しオーバー気味な表現が多いと意識しながらサイトのチェックをするのがいいです。
まったくエンジニアと会話をしていないので、どこまで融通が効くのかわかりません。(メールもテンプレート)一応希望は事前に書いておく事が出来ます。
1時間9450円で立ち会いマスタリングも可能。やった事が無いのでわかりませんが、6曲を5時間くらいでおさめれば47250円。そんなに高くないと思う。でも、立ち会っても正確な指示もジャッジも出来る自信がない。(笑)けど結構興味はある。
理想は「そのエンジニアに任せて何の不安もない」という状態だと思うので、仮に僕の次のアルバムのマスタリングをお願いするとしたら、あと数曲はお任せでしてもらってイメージをすり合わせていくことが必要だろう。もちろん自分のミックスの腕もあげつつね。
まとめ
マスタリング業者の選び方(1)でも書いたように、いろいろ言いながらもマスタリングによる音質向上ってあんまり期待していない。根本的なサウンドはミックスデータを超えられないと思うしね。だからどれだけマスタリング後のサウンドがイメージ出来て、それに合うミックスが出来るかどうかだと思う。つまり自分のミックス技術って事だね。
もちろんマスタリングで好みの方向に変えてくれるエンジニアもいると思うけど、その場合どれだけ信頼関係が築けるかという事になるので、掲載した業者以外でも良さげだと思う所となるべくコミュニケーションをとって、コンスタントに依頼し、好みを理解してもらう努力は必要ですね。
音圧・音質に関しては「自分でも出来るかな」と思っているものの、それはあくまで「配信用シングル曲」。アルバム制作に必要なトータルでのマスタリングとなると自分ではやりたくない。プレスしてみたらエラーが多かったとかだと笑えないしね。
マスタリング業者は全国に山ほどあるので料金も結構幅があります。形態もレコーディングからのセットパックになってるのもあれば、マスタリング専門ってのもあるし様々です。
宅録の場合はマスタリングだけ使うってのが多いのかな。僕も、いくら良くなるとしてもミックスを頼む気はないですもんね。
料金の差は会社規模やクオリティでしょうかね。デザイナーとかと同じでピンキリです。
フリーで営業していて激安のとこもあれば、名のあるスタジオで料金もプロレベルだったり。
結構あるのは本業はプレス屋で、マスタリングをオプションとして請けているところ。クオリティはわかりませんが、プレスを頼むお客用のサービスだったりするので割安で値段以上のところが多いんじゃないんですかね。制作フローを考えると手間も省けるし、初めての人は一括して頼むのもいいかもしれないですね。
参考業者:音楽CDつくりま専科
僕が使ったことがある業者や気になるところ
| 会社名 |
場所 |
立ち会い |
料金 |
サービス |
| ラウドオーディオ |
東京 |
なし |
2500円〜/1曲
25000円〜/10曲 |
ピッチ修正・ミックスダウン等もあり |
| トロリーバスマスタリング |
大阪 |
あり |
4800円/1曲 22000円/10曲 |
JANコード無料 |
| DOGStudio |
東京 |
あり |
5250円/1曲
52500円/10曲 |
ミックスダウン他 |
| 東京CDセンター |
東京 |
あり |
36750円/4曲まで
78750円/10曲まで
※配信のみの場合3500円(毎月50名まで)/1曲 |
ノイズ修正等 |
| オレンジ |
東京 |
あり |
12000円〜/1曲
120000円〜/10曲
※マスター作成料は別 |
|
もともとプロ用の行程なんで、大手のスタジオや有名なところはインディーズにはちょっと高めな設定ですね。10曲で10万〜くらいかな。でも、もちろんしっかりしたものが期待できるし、バンドなら一人3万程度ずつと考えればなんとかなるレベルかな。
「オレンジ」は有名だし、この値段でも結構気になりますね。このコラムの1に書いたようにプレス用のデータ制作などに大した差がないと考えると、音質調整、曲ごとのボリュームなどをどれだけ上手く仕上げてもらえるかだね。
反対にラウドオーディオだと1曲2500円から。10曲でアルバム用にマスターCDまで作っても3万円弱くらいで出来て安い。一応このくらいの値段は「アルバム用マスタリング」には必要だと考えた方がいい。(プレスとのパッケージは除く)
で、クオリティですが、まず「1曲2500円」の部分を考えてみる。企業だとあまり計算できないけど、例えば僕がフリーで請け負ったとしたら2時間以内に終わらせるくらいの作業になる。データを取り込んで、一回聞いて、要望を把握してイメージするだけで30分。メール連絡やCD焼いて発送作業で30分。となると実作業は1時間ってことですよ。そうなると、EQで少し補正してL3などでゲイン上げてノイズチェック等で数回聞いて終わり。くらいの作業をする程度だね。これがまだ初心者でとんでもないミックスデータだと2時間じゃ終わらないだろう。さらにそこから直しを無料でやってたら、これだけでは生活できません。(笑)
もちろんアルバムなら収録曲の音質調整って結構似てるので、もっと時間をかけて実作業ができると思う。僕なら1日じっくり作業して、もう1日で聞き直し&フィードバックで再調整して納品の2日作業。こう考えると、1曲5000円、10曲50000円くらいが規準になるのかなと思う。ちょうど、DOGStudioくらいの値段ですね。なので個人業者でこの規準より安いところは、「別の仕事で儲けている」「ただ、好きだからやっている」「どんな音源も2時間で終わらせるスキルがある」みたいな理由じゃないかな。(笑)5000円以上だと、名のある・評判のいいエンジニアとかじゃないでしょうか。今更ボッタクリ業者はいないと思いますけどね。
業者だと利益が出なくても、他サービスの広告になったり、スタジオと社員がどうせ空いてるしとか、ユーザーにとっては安く頼める事も多い業種だと思う。もちろん専門でやっているところは上に挙げたように10万〜でもそのクオリティを求めていくらでも客は来るのかもしれない。
なんにせよ利用する側としてはミックスでいかに上手くまとめて、マスタリングエンジニアには「音質・完成度の向上」の部分にどれだけ時間をかけてもらうかだよね。後は完成イメージの伝え方や注文の出し方等。この辺も依頼しながら向上させていきたいトコロです。
僕がいままでに依頼した業者は表の上から3つ。どこもインディーズに優しい値段のところです。僕が評価をするのもなんだけど、利用してみた感想なんかを3に書いてみよう。
「マスタリング」という言葉が流行ってもう何年にも経ちますね。確かにアルバムを作るには必須だし、サウンドの最終仕上げとしても重要なのだと思います。僕は1stアルバムを作った2004年くらいからマスタリングは業者に依頼する事が多いです。といっても立ち会ったりとか大規模な事はしてません。
マスタリングの作業って大きく分けて2つ。
前者はサウンドに関連するもの、後者はアルバムを作る為に必要な曲順とか曲間とかを指定したデータ作りとプレスをするためのマスターCD作りになる。
どっちも重要だけど、後者の業者によるレベルってどうなんだろうね。僕的には間違いないデータとエラーにならないマスターを作ってくれればそれでいい。曲間のタイムは結構印象が変わるから指示するなり、任せても安心な業者がいいとは思う。あとCD-Rレコーダーで音質は変わるそうなので、所有してる業者の機材でも多少差は出るんだろう。
ちなみに2つとも自分でやろうと思えばどっちも出来る作業だと思う。
差が出てくるのは「音質・音圧調整」の方かな。これは想像すればわかるように、エンジニアによっても違うし自分でやっても当然違う。
ざっくり言って、音質はEQで調整して、音圧はコンプレッサーで調整していくんだけど、技術や得意ジャンルによってその差はあって当たり前だね。また、アルバムの場合は「音量のバランスをとる」というのも重要。「流れの中でバラードを落ち着いて聞く音量」とかって大切です。
さて、「差が出る」と書いたけど実は僕の曲に関しては、今までのところそんなに差は感じない。理由は、
- mixで85%はサウンドを作っている
- マスタリングで音を変える指示もしない
- 音圧もそれほどいらない
だからです。まだ、この方向で作り始めたばかりなのではっきり言えませんが、「ミックスさえしっかり作っていれば自分で出来るレベル」という感想です。ま、しっかり作ったつもりでも、ローがトータルで膨らんでたりするので、そういった指示はする事はありますが、明らかな差は出ない。
もちろん、R&B等で、ないローを足すとか、きつめのコンプで味付けをみたいなジャンルや曲はかなり違うと思う。僕の場合はナチュラルな音質を求めているのでね。
結局僕の場合は、「マスタリンングでどうこうしよう」という考えではミックスが出来ないという事。何年も付き合いのある業者なら「好みにして」ってだけで通じるかもしれないけど、基本的に「おまかせ」なら希望通りにするのはなかなか難しい。立ち会って何回もやり取りしながらすり合わせてやっとというくらいだろう。
よく、「マスタリングで劇的に変わった!」とか聞くけど、それって音量が大きくなったとかあきらかにモコモコしたミックスをEQですっきりさせたとかそういう部分じゃないかなと思ってる。
音質・音圧調整に絞ってのマスタリングソフトとして必要のはコンプ(リミッター)とEQ.。これがあれば最低限出来ます。EQはシーケンスソフトに付属で付いているもので十分でしょう。コンプ、リミッターは「マキシマイザー」と言ったりもするんだけど、ゲインを上げる事に特化したソフトで、有名なのはwavesのL3、もしくはT-racksあたり。
最初に言ったようにミックスさえしっかりしてれば、L3でクイっと上げるだけで、僕の場合は大した違いはないと思う。後はロー辺りを少しすっきりさせるのに軽くEQ程度です。
業者に毎回頼むのならこういったソフトを買って自分でやるのもいいかも。音に対するレベルアップも出来るしね。業者に頼むメリットとしては、マスタリングの参考になることがあるという事。ロック系なら特に「このくらいの音圧」とか「ロー、ハイの出し方」なんかが参考になる事も多いと思うので一度は頼んでみるのもありだろう。
次では自分が使った業者なんかの感想を書きます。